出産直前

分娩台へ

やったぁああああ!ついに分娩台!これで産まれる!解放される!!!

 

診察の結果、子宮口8p。陣痛の間隔いまだに5分。(子宮口の全開は10p)

 

「まだ子宮口は8pだけど、いきんでるうちに開いてくると思うから頑張って産みましょう!じゃぁ準備するのでいきみたくなったらいきんで下さい。」

 

私の出産はちょっと特殊だったと思う。
なぜなら通常、出産直前には陣痛の間隔は1〜2分になり、
絶え間ない痛みの度にいきむのだが、
私の場合は、間隔5分のままでの出産なのだ。

 

これはどうゆうことかとゆうと、精一杯いきんでも、次の痛みまでに
5分ある為、せっかく下がってきた赤ちゃんが、またもとの位置に
戻ってしまうのだ。

 

痛みが来るたびに、血管が切れてしまうのではないかと思う程の力を出していきむ。
普段では考えられない力がこの時は湧き出てくるのだ。

 

「うぉぉぉぉぉおおおおーーーーー!!!!!!んぎぃぃぃぃぃーーーーー!!!」

 

汗は吹き出し、顔は目を向いてとても女どころか人間ではなく、まさに野獣と化していた。

 

次こそいきんだら血管が切れてしまう思いながら、全力でいきんでもいきんでも出てこない。

 

「今赤ちゃん、どのあたりですか?もうすぐですか?」
陣痛が5分間隔なので、いきんだ後はものすごく素面なので普通に話せる。

 

「んー、まだかなぁ。産道が狭いからここからが時間かかるのよ。」
いきむこと1時間。

 

「今赤ちゃん、どのあたりですか?もうすぐですか?」

 

「んー、今半分くらいかなぁ。」

 

いきむこと1時間半。
「今赤ちゃん、どのあたりですか?もうすぐですか?」

 

「んー。もうちょっと。」

 

いきむこと2時間。
「今赤ちゃん、どのあたりですか?もうすぐですか?」

 

「んー、もうちょっと。」

 

このあと何度も何度も繰り返し聞いても、「もうちょっと」としか答えてくれず。
あまりに聞かれすぎて、うざくなったのだろう、

 

かれこれいきむこと、3時間・・・
今まで生きてきた中で、これ程の力を振り絞ったことはないとゆう程の力で、
27時間不眠不休で3時間いきみ続けているのである。
脱腸してもおかしくないし、気絶してもおかしくない。

 

意識も朦朧としてきて、もう力もでない。
でも、誰も助けてくれない、産むまで終わらないのである。

 

ならば、もう死ぬ覚悟で産むしかないのだ!いきむしかないのだ!!

 

そして本当に最後の最後の力を振り絞って、5分後にくる陣痛に合わせていきむ。

 

「そうそう!良いいきみですよ!上手ですよ!もうすぐですよ!!!」